タイは経済成長を背景に、都市開発や住宅需要が年々拡大している国です。
2025年の今も、新しい高層コンドミニアムやショッピングモール、ラグジュアリーホテルが次々と誕生し、街は常に進化しています。そんな発展の裏側には、信頼できる不動産デベロッパーの存在があります。
日本と同じようにタイにも大手不動産デベロッパーが数多く存在し、それぞれが得意分野や独自のブランドを持っています。戸建てやタウンハウスの開発に強い会社もあれば、高層コンドミニアムや商業施設、病院まで手がける企業もあります。
この記事では、タイでコンドミニアム購入を検討する方の参考に、2025年現在注目すべき不動産デベロッパー10選をご紹介します。
タイのローカル不動産デベロッパー7選
タイ資本の不動産デベロッパーは、地元に根ざした開発を得意とし、バンコクを中心に全国に物件を展開しています。近年は海外投資家向けの販売にも積極的で、日本人が購入できるプロジェクトも豊富です。
1. Supalai PCL(スパライ)

出典:https://www.supalai.com/
1989年創業の老舗デベロッパー。戸建てやタウンハウスを「Supalai Bella」「Supalai Ville」、コンドミニアムを「Supalai City Resort」「Supalai Park」といったブランドで展開しています。
ホテルや高齢者向け施設も所有し、幅広い層に住まいを提供しています。
特に人気なのは、アソークの「Supalai Premier Place」や、プロンポンの「Supalai Place」。また、シーロム近くの「Supalai Premier Si Phraya-Samyan」は販売会開始2日で完売という人気ぶりでした。
2.AP Thailand PCL(エーピー・タイランド)

出典:https://www.apthai.com/th/loan-calculator
1984年創業。コンドミニアムは「Rhythm」「Life」「Aspire」など、価格帯別にブランドを展開。駅近物件が多く、バンコク中心部でよく目にする存在です。
さらに三菱地所と合弁事業を行い、品質の高い物件を多数手がけています。
代表的な物件は「ヴェットリオ・スクンビット39」や、50階建ての高級物件「ジ・アドレス・サイアム・ラチャテーウィー」、そしてバンコク最大級2,200戸の「ライフ・アソーク・ラマ9」など。
https://www.apthai.com/th/home
3.L.P.N.Development (エルピーエヌ・デベロップメント)

出典:https://www.lpn.co.th/
1989年創業。「Lumpini」ブランドでバンコクを中心に数多くのコンドミニアムを供給。
プロンポン、オンヌット、ラマ9など日本人にも馴染み深いエリアに多く展開しています。
4.Noble Development(ノーブル・デベロップメント)

出典:https://www.noblehome.com/th/home
1991年創業。「Noble」ブランドはBTS沿線に多く、トンローやプロンポンなど日本人に人気のエリアでもよく見かけます。
郊外では「Noble Gable」、低価格帯では「Nue Noble」ブランドを展開し、幅広い層をターゲットにしています。
https://www.noblehome.com/th/home
5.Pruksa Real Estate PCL(プルクサ・リアル・エステート)

出典:https://www.psh.co.th/en
1993年創業。「The Tree」「Plum Condo」などのブランドで幅広い価格帯をカバー。低価格帯から高級までそろい、選択肢が多いのが魅力。
2021年には自社グループ病院「Vimut Hospital」を開業し、ヘルスケア分野にも参入しました。
6.Sansiri PCL(サンシリ)

出典:https://www.sansiri.com/thai/
1984年創業。中高級ブランド「XT」「Line」「Base」などで知られ、デザイン性や共用施設の豪華さに定評があります。
パタヤやプーケットにも展開し、観光エリアでのランドマーク的な存在になっています。
7.ANANDA Development(アナンダ・デベロップメント)

出典:https://investor.ananda.co.th/en
1999年創業。日本の三井不動産と合弁で「IDEO」ブランドを展開。駅近の高層物件を得意とし、サムヤンやオンヌット、ラマ9など人気エリアに多数のプロジェクトを手がけています。
https://investor.ananda.co.th/en
日系の不動産デベロッパー3選
日本人が安心して選べるのが日系デベロッパーの物件。耐震性や品質面での信頼が高く、現地でも評価されています。
1. Mitsubishi Estate(Thailand)Co., Ltd

出典:https://www.mec.co.jp/
三菱地所はAP Thailandとの合弁で「Rhythm」「Life」ブランドを展開。2020年に現地法人を設立し、住宅以外にオフィス・商業施設開発も拡大しています。
https://www.mec.co.jp/e/global/asia/
2. Mitsui Fudosan Asia(Thailand)Co., Ltd

出典:https://www.mitsuifudosan-asia.com/
三井不動産はANANDA社と合弁し「IDEO」「Ashton」ブランドを展開。これまでに28物件・20,000戸以上を供給しています。物流施設や商業施設にも進出し、幅広い事業を展開中です。
https://www.mitsuifudosan-asia.com/
3. Nomura Real Estate (Thailand)Co., Ltd.

出典:https://www.nomura-re.co.jp/english/
野村不動産は2017年からタイ市場に参入し、オリジン社と共同で分譲住宅を展開。スクンビット・トンローの「Staybridge Suites Bangkok Thonglor」など大規模物件も手掛け、若者向けの「ジ・オリジン」シリーズも展開しています。
https://www.nomura-re.co.jp/english/
まとめ
2025年現在、バンコクのコンドミニアムは約55万戸にのぼると言われ、その多くをこれら大手デベロッパーが手掛けています。
購入や投資を検討する際には、ブランドやデベロッパーの信頼性を比較することが大切です。
私自身は、サンシリのデザイン性に惹かれつつも、やっぱり日本人として日系の安心感にも強く心が動きます。
不動産は単なる住まいではなく、人生のステージをどう彩るかを選ぶもの。この記事が、あなたが未来の暮らしをイメージする一歩になれば嬉しいです。