今、バンコクでは、何が流行っているの?
そう聞かれると、ちょっと困ってしまいます。
日本とタイでは生活も文化も違うし、「流行」がすぐぱっと浮かぶわけではないけれど、バンコク在住の私たち日本人の間で話題になっている“今らしい”ものなら、ちゃんとあるんです。
さあ、2025年の今期、バンコク在住者が気になっているトレンドを、たっぷり紹介させてください。
2025年版・バンコク在住者の間で流行っているもの5選
1.世界的に注目!「夜も昼も、いつでもグルメの街」バンコク
バンコクは今、「24時間グルメバッフェ都市」として世界中から注目を集めています。
朝6時からパートーンコー(揚げパン)とマンゴー、夕方にはムーピン(豚串)、深夜にはロティ…と、時間帯ごとに変化する屋台の多彩さにワクワクが止まりません。
また、モールの新しい食体験「エムマーケット(Em Market)」では、ゼミ料理や伝統的なタイ北東料理など、洗練された屋台フードに出会えます。
かたや、ミシュランに輝く“Sorn”が世界三つ星に輝いたり、Chinatown(ヤワラート)界隈の「Charmgang」など、カジュアル×個性派の名店も人気。食の振れ幅が広すぎて、毎日が胃袋探検です。
まさに“いつでも食の冒険ができる街”。それが今のバンコクです。
2.クリエイティブの温床に:アート&デザインの進化が止まらない
最近のバンコクは、“創造の街”の顔も強めています。
まず、毎年恒例のBangkok Design Weekが、2025年は「Design Up+Rising」というテーマで開催され、約40万人が訪れたのだそう。
それから、2024年にオープンしたBangkok Kunsthalleは、元印刷所というブルータリズム空間を生かした新しい美術施設。アート好きにはたまらない刺激と静けさがここにはあります。
加えて、2025年12月には、コンテンポラリーアート好きの間で期待されているDib International Contemporary Art Museumも開館予定です。
こうして少しずつ“バンコクはアートの街”の姿へと進化している実感が、在住者の心にもじんわりと伝わってきます。
3.デジタル時代の拠点に:隠れ家的ノマドスポットが話題
バンコクは引き続き“デジタルノマドの楽園”でもあります。
2024年にスタートした「Thailand Digital Nomad Visa」に加え、2025年は“Ari”や“On Nut”、“Thonburi”など、まだ観光客には知られていないようなエリアが注目スポットに。
たとえば、Ariはおしゃれなカフェやコワーキングスペースが並び、ローカルな空気と高速Wi-Fiのバランスが絶妙。
On Nutはリーズナブルな家賃とBTSアクセス良好、Thonburiは川沿いの落ち着いた環境が魅力ですが、どこもインターネット環境は仕事に十分。私は週末カフェでパソコンを開くのが恒例になりました。
4.観光でも生活でも“体験型”が人気:観光だけじゃないバンコク
旅行者と在住者の両方から求められているのは、“見る”ではなく“体験する”タイプの旅。
バンコクに来る旅行者は、ホテルや寺院という定番を押さえつつ、ムエタイ体験やローカルクラフト巡り、ファストカルチャーを楽しみたい層が確実に増えています。
さらに、「Bangkok Pride」が2025年6月1日に開催され(プライドパレードには首相も登場!)、同年1月にはタイで同性婚が合法化されました。
エンターテインメントも祝祭も、どんどん多様性と自由を受け入れるバンコク。こんな街で暮らしていると、日々の感受性が少しずつ変わっていくのを感じます。
5.暮らしやすさが進化:住む人にも魅力的な街へ
生活のしやすさもどんどんアップしています。
まず、2025年の今、バンコクは「手ごろなラグジュアリーな暮らし」ができる街として注目されています。高級コンドミニアムが、香港やシンガポールに比べてもお得に手に入り、賃貸市場も堅調です。
そして、MRTやBTSの路線延伸でアクセスが改善されたエリアに、投資機会や住まいの選択肢が広がり、日常の移動ストレスが軽減されていると実感。
実際、私の友人の元CAだった女子も、月6-700ドルの家賃で都心近くに住んで仕事も楽しみながら、「ここなら自分らしく暮らせる」と笑顔を見せています。
まとめ:バンコク、今こうやって好きになる
新鮮なグルメから、アートやデザイン、デジタルライフ、文化イベント、居住の快適さまで——
2025年のバンコクは、私たち在住日本人のライフスタイルに、そっと寄り添ってくれる“街そのもの”になってきている気がします。
「いつでも食べたいものがある」「新しい上質に触れられる」「デジタルにも自由に対応できる」「多様性を祝える」「住み心地も上がっている」——そんな複数の魅力が共存しているバンコク。
個人的には、表面的にはただの国際都市でも、こんなに“今”を感じられる場所があるなんて、とても幸せだなぁと思います。
これからも日常の、小さな発見を大切にしながら、バンコクという街と一緒に少しずつ“今”を楽しんでいきたいです。
小さな感想:バンコクは、ただの生活都市じゃなくて、心の引き出しを増やしてくれる“ゆるやかな冒険の舞台”だなあと思います。そして、いつの間にかここがとても愛しい“わたしの場所”になっているのが、なんとも嬉しくて。