近年、タイでもECサイトの利用がぐっと身近になり、街中や電車の中、テレビCMでもECサイトの広告を見かける機会が本当に増えました。
このECサイト市場の盛り上がりは、タイ国内の生活水準の向上や、スマートフォンの急速な普及が大きな要因だと感じています。特に、スマホからECサイトへアクセスして買い物をするのが、もはや主流の購買行動になっているようです。まるで日本で起きたブームが、少し遅れてタイで花開いているような、そんな印象を受けます。
今回は、そんなタイのECサイト事情を、2025年の最新情報にアップデートしてお届けしたいと思います!
2025年最新版!タイで人気のECサイトを徹底紹介!
それでは、今、タイで最も熱いECサイトをランキング形式でご紹介しますね。
1位 Shopee (shopee.co.th)
・Total Visits:約9,000万アクセス/月
はい、2025年現在、タイのECサイトのトップに君臨しているのが、このShopeeです!数年前は4位でしたが、驚異的な成長を遂げ、今やその存在感は圧倒的です。モバイル特化型のオンラインマーケットプレイスとして、特に若い世代からの支持が絶大。タイの有名人を起用した大規模なプロモーションや、頻繁に開催されるセールイベントも、人気の秘訣です。アプリの使い勝手も良く、SNSのように気軽に商品を探せるのが楽しいですね。
2位 Lazada (lazada.co.th)
・Total Visits:約8,500万アクセス/月
かつての王者が、現在は2位に。でも、その人気は全く衰えていません。タイに住む日本人なら、ほとんどの人が知っているであろう有名サイトです。Lazadaの強みは、英語ページの翻訳精度が高いこと。タイ語が苦手な方でも安心して買い物ができます。東南アジア各国に展開しており、幅広い品揃えと安定したサービスで、今でも多くのユーザーに利用されています。
3位 Kaidee (kaidee.com)
・Total Visits:約2,500万アクセス/月
タイで一番有名なクラシファイドサイト(個人売買サイト)といえば、Kaideeです。CtoC(個人間取引)やCtoB(個人と企業)の取引が盛んに行われており、中古品から新商品まで、本当に多種多様な商品が登録されています。ただ、難点としては、サイトがタイ語のみの対応なので、日本人や外国人にとっては少しハードルが高いかもしれません。タイ語ができる方は、掘り出し物を見つけられる可能性大ですよ!
4位 Priceza (priceza.com)
・Total Visits:約2,200万アクセス/月
Pricezaは、タイで最も有名な価格比較サイトです。ユーザーは、このサイトで様々なECサイトの商品を比較し、最安値を見つけることができます。タイだけでなく、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナムにも進出しており、東南アジアの消費行動を支える重要な存在になっています。
5位 Central Online (central.co.th)
・Total Visits:約700万アクセス/月
タイの老舗百貨店「セントラルグループ」が運営するECサイトです。実店舗で培った信頼感と豊富な品揃えが強みで、特にデパートコスメやブランド品、家電などを求めるユーザーに人気です。品質やアフターサービスを重視するユーザーにとって、安心して買い物ができるサイトだと言えます。
ECサイトの次のトレンド?SNSとライブコマースの熱狂!
今回ご紹介したECサイト以外にも、タイでは新しい販売手法がどんどん生まれて、盛り上がっています!
それが、SNSとライブコマースです。
タイでは、FacebookやLINE、Instagramの利用率が非常に高く、個人のアカウントやショップアカウントを通じて商品が売買されるのが日常的な光景になっています。特に、Instagramはファッション系の商品を扱う個人事業主が多く、おしゃれな洋服や雑貨の販売に利用されています。私のタイ人の友人も、「インスタで見つけた服、可愛くてつい買っちゃった!」と話していました。
そして、2025年現在、最も注目されているのがライブコマースです。FacebookやTikTok、Shopee Liveなどで、インフルエンサーやショップオーナーがリアルタイムで商品を販売するスタイルです。
ライブコマースが人気の理由
- リアルタイムなコミュニケーション:視聴者はコメントで質問したり、感想を伝えたりできるので、店員さんと話しているような感覚で買い物ができます。
- お得なセール:ライブ中限定の特別割引やプレゼント企画が頻繁に開催されます。
- エンターテイメント性:ただ商品を紹介するだけでなく、トークやゲーム、パフォーマンスなどを交えて楽しく見せる工夫が凝らされています。
- 信頼感:実際に商品を使っている様子や、質感などをリアルタイムで見られるので、安心して購入できます。
私自身、たまたまライブ配信を見ていたら、面白いトークと、お得なセールに惹かれて、ついつい衝動買いしてしまった経験があります(笑)。それくらい、熱気があって楽しいんですよね。
【追加情報】タイEC市場の未来予測と、最新の買い物事情
ここからは、私の個人的な視点も交えながら、2025年以降のタイのEC市場がどうなっていくのか、そして移住者としてのリアルな買い物事情をお伝えしたいと思います。
1. 巨大ECプラットフォームの進化:ユーザーの心を掴む戦略
ShopeeやLazadaといった巨大ECサイトは、単なる買い物サイトの枠を超え、ユーザーの生活に深く入り込むための戦略を次々と打ち出しています。
- フードデリバリーサービス:Shopeeは「ShopeeFood」、Lazadaは「LazFood」といったフードデリバリーサービスを展開しています。買い物ついでに食事の注文もできるので、とても便利です。
- デジタル決済の普及:独自のウォレット機能や提携サービスで、キャッシュレス決済を推進しています。ポイント還元や特典も豊富で、日常的に利用する人が増えています。
- 物流ネットワークの強化:地方への配送サービスを充実させたり、即日配送サービスを導入したりと、ユーザーの利便性を高めるための努力を続けています。
これらのサービスは、私たちの生活をさらに快適にしてくれます。私も、重いミネラルウォーターなどをわざわざスーパーで買わずに、ECサイトで注文することが増えました。
2. 拡大するEC市場と、ローカルビジネスの挑戦
EC市場の拡大は、大企業だけでなく、中小企業や個人事業主にとっても大きなチャンスになっています。
例えば、タイの伝統工芸品やハンドメイドアクセサリーを扱う小さなショップが、InstagramやFacebookでファンを獲得し、ECサイトで販売する…というケースが増えています。彼らは、巨大ECサイトにはない「ストーリー」や「温かみ」を武器に、独自のファンベースを築いています。
私たち消費者にとっても、このようなローカルビジネスを応援するような形で買い物ができるのは、とても嬉しいことです。
3. 中国製商品の台頭と、品質の向上
タイのECサイトで買い物をしていて、私が特に感じるのが、中国製商品の多さです。
ファッションアイテムから、ガジェット、日用品まで、驚くほど安価な中国製商品が数多く出品されています。以前は「安かろう悪かろう」というイメージもありましたが、最近は品質もどんどん向上していて、驚くことがあります。
ただ、やはり中には「これは…」という粗悪品も紛れているので、商品のレビューをしっかり確認したり、信頼できるショップから購入したりするなどの注意が必要です。
4. タイECサイトで買い物をする際のリアルな注意点
日本人である私が、タイのECサイトで買い物をする際に気をつけているポイントをいくつかご紹介しますね。
- 送料をしっかり確認:商品の価格は安くても、送料が意外と高かったり、遠方からの発送だと日数がかかったりすることもあります。
- レビューを熟読:タイ語のレビューも、翻訳アプリを使えば大体の内容は理解できます。特に、写真付きのレビューはとても参考になります。
- 偽物や詐欺に注意:人気ブランド品などは、偽物が出回っていることがあります。公式サイトのECサイトや、信頼できるデパートのオンラインストアを利用するのが一番安全です。
まとめ
今回は、2025年のタイのECサイト事情について、私の主観も交えながらお伝えしました。
正直、私がタイに来たばかりの頃は、「日本ほどECサイトは普及していないのかな?」と思っていました。でも、街中の広告や友人の話を聞いているうちに、その認識はガラリと変わりました。
タイのEC市場は、本当に活気があって、次々と新しいサービスやトレンドが生まれています。物価の安さに加え、テクノロジーの進化が、私たちの生活をより豊かに、便利にしてくれていると日々感じています。
もはや、タイでの買い物は、実店舗だけでなく、ECサイトやSNS、ライブコマースなど、多様な選択肢から自由に選べる時代になったんですね。これからの進化が、本当に楽しみです!
この記事を読んでくださった皆さんも、もしタイに来ることがあったら、ぜひECサイトを覗いてみてください。新しい発見や、掘り出し物に出会えるかもしれませんよ!