最近、日本から飛び出して、海外でキャリアを積んでみたいと考える方が本当に増えましたね。
世界がますますグローバル化していることや、日本経済の状況などが要因として挙げられますが、私自身も海外で働くことに魅力を感じている一人です。
海外の中でも、タイは日系企業が多く進出していて、日本人向けの求人も豊富なので、比較的仕事が見つけやすい国だと言われています。
また、労働許可証の取得に関しても、転職先の企業が全てサポートしてくれるのが一般的で、手続き面での心配が少ないのも嬉しいポイントです。
今回は、そんなタイへの移住を検討している方のために、2025年最新版として、タイで仕事を探す上で事前に知っておきたいことをまとめました。
これを読んで、少しでも不安が解消され、理想の仕事探しに繋がれば嬉しいです。
タイで仕事を探す上で事前に知っておきたいこと
タイで働くには「労働ビザ」と「労働許可証」の2つが必要
日本人が海外で働くには、どこの国でも何らかのビザや許可証が必要になります。
タイの場合、「ノンイミグラントBビザ(非移民Bビザ)」という労働ビザと、「ワークパーミット(労働許可証)」の2つを取得して、初めて合法的に働くことができるようになります。
これらの取得は、転職先の企業が全てサポートしてくれるのが一般的です。
もし、これらの許可なくタイで仕事をした場合、不法就労となり、罰金や国外追放の対象になるので、くれぐれも注意してくださいね。
駐在員と現地採用、その違いとは?
タイで仕事を探す際、大きく分けて「駐在員」と「現地採用」の2つの雇用形態があります。
駐在員採用は、日本の本社からタイの支社へ出向してくる社員のことで、日本の法人で採用され、給与も日本ベースで支払われることが多いです。
一方、現地採用は、タイにある法人(日系企業を含む)に直接雇用される社員を指します。
お給料は、タイの物価や経済状況を考慮した金額で支払われることが一般的です。2025年現在、現地採用の日本人社員の平均給与は、経験や職種によって幅がありますが、だいたい月60,000バーツから100,000バーツぐらいが目安になるでしょう。
駐在員採用と現地採用を比べると、給与や福利厚生面では、一般的に駐在員採用の方が優れています。
家賃補助や、専属ドライバー、年数回の日本への一時帰国費用などが会社から支給されることが多いです。
しかし、駐在員にはデメリットもあります。
数年で日本へ帰国したり、他の国へ転勤する可能性が高く、自分でキャリアをコントロールするのが難しい場合があります。また、支社の代表者としての責任も重くのしかかってきます。
一方、現地採用は、一度働き始めると日本へ帰国するよう要請されることはほとんどありません。
ただ、小さな日系企業だと、現地採用でも支社の代表者として、幅広い業務を任されることもあるので、責任のある仕事をしたい方にはやりがいがあるかもしれませんね。
どういった職種が多いの?2025年の最新動向
2025年現在、タイで日本人が活躍できる職種は多岐にわたりますが、依然として最も需要が高いのは「営業職」です。
特に、製造業関連の営業職は求人が豊富にあります。
日本で営業経験がある方は、タイでも仕事が見つけやすいでしょう。
最近では、下記のような職種も増えてきています。
- 営業職(全体の約40%)
- 技術系専門職(製造業、IT関連など)(全体の約20%)
- 事務・企画・管理職(全体の約15%)
- IT・デジタルマーケティング関連(全体の約10%)
- その他(飲食、サービス業など)
製造業だけでなく、急速に成長しているIT・デジタルマーケティング分野でも、日本人を求める企業が増えています。
英語やタイ語が話せないと仕事は探せないの?
海外で働くとなると、一番の不安は「言葉の壁」ですよね。
でも、ご安心ください!
タイの求人には、英語やタイ語ができなくても応募できる案件が多数あります。
特に、日系企業への転職では、社内の公用語が日本語だったり、日本語での顧客対応がメインだったりするため、語学力が必須ではない場合も多いです。
もちろん、語学ができると選べる求人の幅は格段に広がります。
私の周りにも、最初はほとんどタイ語や英語が話せなかったけれど、働きながら勉強して、今ではペラペラになった人がたくさんいます。
まずタイに来て、生活しながら語学を学ぶというのも、一つの賢い選択だと思います。
中途採用の求人がメインなのはなぜ?
冒頭でもお伝えしたように、タイで働くためには労働ビザとワークパーミットが必要です。
これらの取得には、応募者の経歴やスキルをタイ政府に証明するための書類提出が義務付けられています。
具体的には、下記のような書類です。
- 学歴証明:大学の卒業証書など。
- 職歴証明:過去の職場での在籍期間や職務内容を証明する書類。
- スキル・経験証明:応募する職種に関連する資格やスキルを証明する書類(TOEICやTOEFLのスコア証書など)。
これらの理由から、タイでのお仕事は、どうしても社会人経験のある中途採用の求人がメインになります。
ただ、新卒でも応募できる求人が全くないわけではありません。
特に、IT系の専門職や、特定のスキルを求められる職種では、新卒の若者を積極的に採用する企業も増えています。
新卒でタイでの就職を希望される方は、諦めずに、まずは求人サイトやエージェントに相談してみるのが一番の近道です。
タイの企業文化と働き方の違い
日本とは違う、タイ独自の企業文化や働き方について知っておくと、入社後のギャップが少なくなりますよ!
タイでの働き方や人間関係をよりスムーズにするためのヒントをご紹介します。
1. 階級意識と人間関係
タイの会社では、年齢や役職による階級意識が比較的強いです。
目上の人には敬意を払い、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
ただ、一度打ち解けてしまえば、とてもフレンドリーで親切な方が多いので安心してください。
タイ人は「サヌック」(楽しく)を大切にする文化を持っているので、仕事中も冗談を言い合ったり、ランチを一緒に食べたりして、和気あいあいとした雰囲気で働いている会社が多いです。
個人的な関係性を築くことが、仕事の成功にも繋がるんですよ。
2. 働く時間とバケーション
タイの会社の勤務時間は、日本とあまり変わりません。
朝8時や9時に出勤して、夕方5時か6時には退社する企業が多いです。
残業は、日本ほど一般的ではありません。もちろん、仕事量によっては残業することもありますが、強制的な雰囲気はほとんど感じません。
また、長期休暇を取りやすいのもタイの魅力の一つです。
有給休暇をまとめて取得して、タイ国内や近隣の国へ旅行に行く人もたくさんいます。
3. 服装とオフィスの雰囲気
オフィスでの服装は、会社によって様々です。
銀行や大手企業などではスーツが一般的ですが、IT系やスタートアップではTシャツにジーンズといったカジュアルな服装も珍しくありません。
タイは一年中暑いので、日本の夏服のような、軽装で働ける会社が多いです。
エアコンがガンガンに効いていることも多いので、薄手の上着を一枚持っていくと安心ですよ。
仕事探しを成功させるための具体的なステップ
ここからは、私の経験も踏まえながら、タイでの仕事探しを成功させるための具体的なステップをご紹介します。
1. 転職エージェントの賢い選び方と活用術
タイで仕事を探すなら、日系企業に特化した転職エージェントを利用するのが一番おすすめです。
彼らはタイの求人市場に詳しく、非公開求人も多く持っています。また、給与交渉や面接対策、ビザ・ワークパーミットの手続きサポートまで、きめ細かく対応してくれます。
エージェントを選ぶ際は、タイでの実績や専門分野をチェックしましょう。
【おすすめのエージェント】
- JAC Recruitment Thailand
URL:https://www.jac-recruitment.co.th/jp/
特徴:アジアに強い大手エージェント。幅広い職種を扱い、特に製造業や管理職の求人が豊富です。 - パーソネルコンサルタント
URL:https://www.personnelconsultant.co.th/ja/
特徴:バンコクでの歴史が長く、日系企業からの信頼も厚い老舗エージェント。きめ細やかなサポートが魅力です。
2. 語学力を向上させる!バンコクのおすすめ語学学校
「今は語学が苦手でも、これから勉強したい!」という方のために、バンコクにあるおすすめの語学学校をいくつかご紹介します。
仕事の後に通う方も多いので、アクセスしやすい場所にある学校が良いですね。
- タイランゲージステーション
URL:https://tls-silom.com/
住所:
62 Thaniya Building 11th floor, room 1110, Silom Road, Bangrak, Bangkok, Thailand, Bangkok:BTSサラデーン1番出口直結のタニヤビルの1F:日本にも姉妹校があり、問い合わせが日本語でできる タイ文部省認定校 - AUA Language Center
URL:https://auathailand.org/
住所:BTSラチャダムリ駅から徒歩約5分。タイ政府が認可した老舗の語学学校で、英語とタイ語の両方を学ぶことができます。
まとめ
今回は、タイで仕事を探す上で事前に知っておきたいことを、私自身の経験も踏まえながらまとめてみました。
正直なところ、海外での仕事探しは、日本での転職活動とはまた違う、独特の不安や大変さがあると思います。でも、その一つ一つを乗り越えて、新しい場所で自分の力を試すのは、本当に素晴らしい経験です。
タイでの仕事は、給与面では日本より少ないかもしれませんが、物価の安さや生活の豊かさを考えると、十分すぎるほど恵まれていると感じます。
そして何より、日本を離れて新しい人に出会い、新しい価値観に触れることで、自分の世界がどんどん広がっていくのを実感できます。
この記事が、皆さんのタイでのキャリアへの第一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、今回の情報を活用して、賢く理想の仕事を見つけてくださいね!