バンコクには約55万戸のコンドミニアムがあると言われています。コンドミアムは王宮や中華街のヤワラートなどの旧市街には少なく、シーロムやスクンビットなどの新市街やBTS、MRT沿線の郊外などに物件が多くあります。
コンドミニアムは、エリアによってタイ人や外国人の居住地が異なります。今まで外国人が購入するコンドミニアムはバンコク中心部でしたが、価格の高騰により購入が難しくなりました。
さらに、BTSなど鉄道網の整備により郊外から都心部への移動が容易になったことでバンコクのコンドミニアムは郊外にもたくさん開発されています。
このように郊外のコンドミニアムは低価格で購入ができて、鉄道を利用すれば都心へ移動しやすいため郊外のコンドミニアムは人気です。
この記事は、バンコクでコンドミニアムを購入するなら郊外をおススメする理由を紹介します。
バンコク郊外のコンドミニアムを選ぶ条件
1.電車の沿線の物件を選ぼう
バンコクの主要な交通機関はBTSやMRTなど電車やバスになります。その他にもソンテオやロットゥウなどの小型乗り合いバスがあります。しかし、世界有数の渋滞都市と言われているバンコクは朝夕の通勤・通学時間帯やスコールの時には全く動かないこともあります。
さらに、バスなどは路線が複雑でタイ語が理解できない外国人が乗るには難しいです。そこでおススメなのは電車の沿線のエリアです。電車なら目的地への移動も簡単で、渋滞を気にする必要もありません。
2.ショッピングスポットをチェック
現地のタイ人の多くは食品や日用品を購入する際に「タラート」と呼ばれている市場を利用しています。
タラートは安い価格で購入できますが、店の人の対応は全てタイ語なので外国人が利用するのは難易度が高くなります。
そのため、物件の周辺に大型スーパーマーケットなどがあればストレスなくショッピングができます。
3.空港からの時間をチェック
日本への帰国や外国へ出かけることの多い方は空港からの移動時間も考慮しましょう。
バンコクには2つの空港があります。バンコク東部のスワンナプーム空港は国際線が中心で、北部のドンムアン空港はLCCの国内線や近距離の国際線になります。
どちらも空港から電車の利用ができますが、タクシーなどを利用する場合には渋滞などもありますので極力空港から近いエリアを選びましょう。
バンコクのコンドミニアムの価格
バンコク中心部のコンドミニアムは日本人に人気のスクンビットや欧米人がたくさん暮らしているシーロム・サトーンエリアそしてチッドロムなどには高級コンドミニアムが立ち並んでいます。
タイのコンドミニアムは日本のマンションと比べて安く購入できると言われていますが、これらのエリアでは1平方メートル当たり10万バーツで、1ベッドルームで50平方メートルの物件では500万バーツ(約2,000万円)ほどになります。
居住用として納入するには都心部のコンドミニアムは高額で、賃貸として投資する場合には賃料の200倍が購入価格の目安になると言われているので賃料の月額は約25,000バーツになります。この金額は単身用としては高額なのです。
一方、郊外の不動産は同じようサイズの物件でも300万バーツで購入することができます。この価格なら15,000バーツで賃貸できるので部屋を借りる方を見つけやすくなります。
バンコク郊外のコンドミニアムを購入するメリット
すでに建てられているバンコク中心部で駅周辺のコンドミニアムは高額ですが、バンコクの郊外にはBTSやMRTの駅周辺に新しいコンドミニアムの開発が活発に行われており、物件の多くはタイで有名なデベロッパーや日系デベロッパーのコンドミニアムです。
このようなコンドミニアムは、ファシリティ施設が充実してセキュリティもしっかりしているため現地のタイ人や外国人に人気があるので投資で購入する場合には空室になりにくく効率よく賃料が回収できて、比較的容易に転売ができます。
バンコク郊外のコンドミニアムおススメのエリア4選
バンコク郊外には手頃な価格でコンドミニアムが購入できる物件がたくさんあります。ここでは郊外のおすすめのエリアを紹介します。
1.オンヌットからウドムスックエリア
バンコク郊外で積極的にコンドミニアムの開発が行われている人気のエリアです。BTSスクンビット線を利用すればオンヌットからアソークまでは5駅です。さらにその先のウドムスックからも15分程ですので移動は大変楽です。また、沿線には大型スーパーマーケットやショッピングモールなどがあるためショッピングや食事などにも便利です。
休日はバンコク東部の大型ショッピングモールのメガバンナーやアウトレットのセントラルビレッジなど人気のショッピングスポットや、MRTイエローラインがサムローン駅に接続したことで、シーナカリンのシーコンスクエアやトレインナイトマーケット、ラマ9世公園などに行きやすくなりました。
2.トンブリエリア
チャオプラヤー西岸のトンブリは昔のバンコクの風情が残るエリアです。BTSシーロム線がサパーンタクシン駅から延長したため沿線の駅周辺には高層のコンドミニアムが開発されています。このエリアには外国人の居住者がそれほど多くありませんが、バンコク最大のオフィス街のシーロム・サトーンに通勤する方には大変便利です。
このエリアには大型のスーパーマーケットはありませんが、バンコク最大のショッピングモールの「アイコンサイアム」や「アジアンティーク・ザ・リバーサイド」、昔のバンコクの面影が残る「ジャルンクルン通り」などショッピングや食事に最適なスポットがあります。
3.チャトチャックエリア
バンコクの北部に位置するチャトチャックは最も規模が大きく週末だけ開催する「チャトチャックウイークエンドマーケット」が有名です。さらに、隣接するパホンヨーティンには「セントラルラットプラオ」や「ユニオンモール」などのショッピングモールやスーパーマーケットの「ロータス」があるのでショッピングや食事には大変便利です。
チャトチャックからはBTSで中心部のサイアムには10分程の距離で、駅周辺には高層コンドミニアムが立ち並び、外国人だけでなく地元のタイ人にも人気のエリアです。以前はチャトチャックのモーチット駅が終点でしたが北部に向けて延長されたので沿線には新しいコンドミニアムが開発されています。モーチットから先は今後も低価格のコンドミニアムの開発が期待されるエリアです。
4.バンスーエリア
バンスーはバンコクの北西部に位置しています。外国人には馴染みのないバンスーですが、現地のタイ人にはバンコク郊外では人気のエリアです。バンスーはMRTの駅に接続したバンスー中央駅(現在の名前はクルンテープ・アピワット中央駅)がタイ国鉄のバンコクの始発駅がフアランポーンからに変更になるため東南アジア最大規模の駅舎が建設されました。さらにバンコク郊外の住宅地として人気のノンタブリー方面にはMRT次の駅タオプーンからMRTパープルラインの開業後には戸建て住宅とともにコンドミニアムの開発も進められています。
このエリアには外国人は殆ど暮らしていませんが、他のバンコク郊外のコンドミニアムよりも価格が安く、北部に向かう高速道路にアクセスしやすいため、車でパトムタニやアユタヤなどの工業団地に通勤する方には便利です。
バンコク郊外のコンドミニアムは中心部と比べると低価格で購入が可能で、BTSやMRTなどの沿線には駅から徒歩圏内の物件がたくさんあります。居住用の場合には電車を利用すれば車の渋滞を気にせず中心部への移動が楽で、投資用として購入する場合には空室になりにくく中心部の物件の価格で2部屋購入することも可能です。
バンコク郊外のコンドミニアムにはこのような購入するメリットがあります。