現在、バンコクに住んでいる私ですが、街中には本当にたくさんの銀行があって、いつも驚かされます。
路面店はもちろん、ショッピングセンターの中にも多くの支店があり、土日や夜遅くまで営業しているところも多いので、とても便利で助かっています。まるで、街の至る所にコンビニがあるみたいに、銀行が生活に溶け込んでいる感じです。
今回は、そんなタイの主要な銀行の中から、特に人気の高い大手5行と、私のような外国人でも銀行口座を開設する方法を、2025年版の最新情報でお伝えしたいと思います。
タイ大手5銀行と口座開設方法をご紹介!
1. Bangkok Bank(バンコク銀行)
https://www.bangkokbank.com/en
タイ最大の銀行で、その規模は圧倒的です。国内に1,000以上の支店、海外にも25支店を展開しており、その顧客数はなんと1,700万人以上!日本の企業や外資系企業が多く集まるシーロム通りにある本店には、日本語専用の窓口があり、日本人行員もたくさんいらっしゃいます。初めての口座開設でも、日本語で安心して手続きできるので心強いですね。
2. KTB (Krung Thai Bank 公共会社)
国営のクルンタイ銀行は、タイで2番目のシェアを誇ります。通称「KTB」と呼ばれています。
私が調べたところによると、2025年現在、タイ国内で最も支店数が多い銀行の一つだそうです。特に地方に強いイメージで、どこにいてもKTBの看板を見かけることができます。
3. SCB (Siam Commercial Bank 公共会社)
https://www.scb.co.th/en/personal-banking.html
タイで3番目のシェアを誇るのが、サイアム商業銀行、通称「SCB」です。
実は、私もこちらの銀行口座を持っているのですが、お気に入りの機能があるんです。それは、口座に入金や出金があった際に、すぐにSMSで通知してくれるサービスです。定期的に残高も知らせてくれるので、いつでもお金の動きを把握できて安心です。
4. Kasikorn Bank(カシコン銀行)
https://www.kasikornbank.com/en
タイで4位のシェアを占めるカシコン銀行は、タイ人の間では「Kバンク」と呼ばれています。
昔は「タイ農民銀行」という名前だったそうです。BTSプロンポン駅近くの支店には、日本語サポートデスクがあるので、日本人にはとても便利です。
私もカシコン銀行のスマホアプリを利用しているのですが、残高確認や送金が本当に簡単で、手軽に利用できるのがとても便利です。
5. Bank of Ayudhya(アユタヤ銀行)
https://www.krungsri.com/bank/jp/home
通称「クルンシ」と呼ばれるアユタヤ銀行は、タイで5位のシェアを誇ります。
なんと、三菱UFJ銀行の連結子会社なんです。そのため、日本語に対応したウェブサイトがあり、エムクオーティエ支店には日本語デスクもあります。日本語で口座開設方法も詳しく書いてあるので、とても頼りになりますね。
タイで銀行口座を開設する方法(2025年最新版)
さて、ここからはタイに住む外国人にとって一番気になる、銀行口座の開設方法についてお話しします。
通常、タイで銀行口座を開設するには、以下の書類と費用が必要です。
- パスポート
- ワークパーミット(労働許可証)
- 口座発行手数料(約300バーツ)+最低預入金額(約500バーツ)
ここで問題となるのが、「ワークパーミット」です。これはタイの企業で働いている人しか持っていないので、私のようにワークパーミットがないと口座開設は難しいのかな…と思ってしまいますよね。
でも、ご安心ください!私が知る限り、ワークパーミットがなくても、代わりに他の書類を用意することで口座開設ができる銀行がいくつかあります。
【バンコク銀行】
ワークパーミットの代わりに、以下の書類を用意すれば口座開設ができることがあります。
- パスポート
- タイでの住所を証明できる書類(賃貸契約書など)
- 日本の運転免許証と、大使館で発行してもらう「運転免許証抜粋証明」
【アユタヤ銀行(クルンシ)】
アユタヤ銀行も、ワークパーミットがなくても口座開設ができる可能性があります。
- パスポート
- 観光ビザ以外のノンイミグラントビザ(EDビザなど)
- タイでの住所を証明できる書類
最も簡単に口座開設ができるのは、やはりアユタヤ銀行かもしれません。ただ、必要書類は変更されることがあるので、口座を開設する前に、必ず最新情報を確認してくださいね。
知っておきたい!タイの銀行サービスと最新トレンド
ここからは、タイに住んでみてわかった、銀行サービスの便利な点や、知っておきたい最新トレンドについてお話しします。
1. 驚くほど便利なモバイルバンキングアプリ
タイの銀行は、どこもモバイルバンキングアプリが本当に優秀です!
日本の銀行アプリと比べても、その使いやすさや機能の豊富さに驚かされます。ほとんどのアプリで、口座残高の確認や、他行への送金、公共料金の支払い、さらにはモバイルチャージ(携帯電話のプリペイド残高のチャージ)まで、スマホ一つで完結できます。
特に、タイではQRコード決済が非常に普及しているので、アプリ内から簡単にQRコードをスキャンして支払いが完了する機能は、毎日の生活に欠かせません。
【アプリの便利な機能】
- リアルタイムの残高確認:いつでもどこでも、口座の残高をチェックできます。
- 即時送金:タイ国内の他行への送金も、ほぼリアルタイムで完了します。手数料も無料なことが多いです。
- 公共料金の支払い:電気代や水道代、携帯電話代などもアプリで支払えます。
- QRコード決済:屋台からショッピングモールまで、あらゆる場所でQRコードを読み取って支払いができます。
2. キャッシュレス社会への移行
タイでは、政府がキャッシュレス化を推進しており、銀行のデジタルサービスがその中心的な役割を担っています。
街の至る所にQRコードが掲げられており、現金を持ち歩かなくても、スマホ一つで買い物ができてしまいます。特に、屋台のおばちゃんや、タクシーの運転手さんもQRコード決済に対応していることが多く、その普及率には本当に驚かされます。
私も、タイに来てからは、ほとんど現金を使わなくなりました。財布の中は、日本のクレジットカードと、タイのキャッシュカードだけ。これだけで、生活に全く困りません。
3. 外国人向けのサービスも充実
今回ご紹介したように、大手銀行は日本人を含む外国人向けのサービスをどんどん充実させています。
日本語対応の窓口やコールセンターだけでなく、英語でのサポートも充実しているので、タイ語がまだ不慣れな方でも安心して銀行サービスを利用できます。
また、観光客向けのサービスも増えており、例えば日本のキャッシュカードをタイのATMでそのまま利用できるサービス(国際キャッシュカード機能)も普及しています。
4. 口座開設のリアルな体験談:私の失敗と成功
私が初めてタイで銀行口座を開設しようとした時、少し苦労した思い出があります。
ワークパーミットがなかったので、事前にウェブサイトで「ワークパーミットなしでもOK」と書いてあった銀行に行ったのですが、いざ窓口に行ってみると、「観光ビザでは開設できない」と断られてしまったんです。
ショックを受けて、別の支店に行ってみると、今度は担当者さんがとても親切で、「賃貸契約書があれば大丈夫ですよ」と教えてくれました。最終的には無事に口座を開設できたのですが、同じ銀行でも、支店や担当者さんによって対応が違うことが、タイではよくあることなんだなと学びました。
なので、もし一度断られても諦めずに、別の支店や別の銀行に行ってみることをお勧めします!
5. 銀行選びのポイント:自分に合った銀行を見つけよう!
大手5行以外にも、タイにはたくさんの銀行があります。自分に合った銀行を選ぶためのポイントをいくつかご紹介しますね。
- 日本語対応の有無:日本語サポートを重視するなら、バンコク銀行やアユタヤ銀行がおすすめです。
- 支店の場所:自宅や職場の近くに支店があると、いざという時に便利です。
- アプリの使い勝手:事前にアプリのレビューなどを確認して、自分に合ったものを選びましょう。
- 手数料:送金や引き出しの手数料を比較してみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は、タイの大手銀行と、外国人でも銀行口座を開設する方法について、詳しくご紹介しました。
正直なところ、タイに来る前は、海外の銀行なんてなんだか難しそう…と構えていました。でも、実際に利用してみると、その便利さや、外国人に対するサポートの充実ぶりに、驚くことばかりです。
銀行口座を持つことは、タイでの生活をより豊かに、そして安全にしてくれます。特に、モバイルバンキングアプリは、私のタイ生活を大きく変えてくれたと言っても過言ではありません。
最初は少し戸惑うこともあるかもしれませんが、この記事が、皆さんの銀行口座開設の第一歩を踏み出すお手伝いになれば、とても嬉しいです。ぜひ、タイの銀行を利用して、便利で快適な生活を送ってくださいね!