旅行でタイに訪れ、その魅力に惹かれて移住を決意したものの、実際の生活が合わずに帰国してしまう人が少なくありません。
タイに移住してから約2~3年が経つと、さまざまな選択肢が目の前に現れます。
なぜ、タイが好きで移住を決めたはずなのに、帰国を選ぶ人がいるのでしょうか?
これからタイへの移住を考えている方や、実際に移住を検討している方にとって、参考になる情報をお届けします。
タイ移住前に!タイ移住に向いている人、向いてなさそうな人をざっくり説明
日本と比べない
「日本だったら…」「どうしてタイは…」とつい考えてしまうことが多いですが、これは非常に重要なポイントです。
タイには、日本よりも不便なことやクオリティが劣ることが多々あります。
それをいちいち日本と比較していると、どんどんタイに対する不満が募ってしまいます。
「日本だったらもっと便利なのに」「日本だったらこんな思いはしないのに」といった考え方ではなく、「これがタイなんだ」と受け入れることができると良いですね。
しかし、実際にはこれがなかなか難しいのが現実です。
小さなことにこだわらず、人の失敗を気持ちよく許せる、物の品質にあまり気を使わない人が、タイ移住には向いているかもしれません。
少なくとも、「ここは日本ではない」「タイがこうであるなら仕方がない」と割り切れるなら大丈夫です。
イライラしてストレスを抱える人は、2年ほどで日本に帰ってしまうことが多いのです。
食べ物に頓着しない
バンコクは多国籍な都市で、さまざまな国の料理が楽しめます。
特に日本食はタイ人にも人気で、デパート内のレストランには必ず日本食が揃っています。
日本食が恋しくなっても、全く問題ありません。
しかし、毎日外食ばかりでは経済的に厳しい場合もあります。
駐在員であれば食費に余裕があるかもしれませんが、現地採用でタイに来る場合は、そうはいきません。
普段の食事は、タイの食堂や屋台、または自炊になるでしょう。
料理が得意な方なら、自炊が楽しいかもしれませんが、タイのアパートにはキッチンがないこともあります。
自炊をしない場合は、屋台や食堂を利用するか、出来合いのものを購入することになります。
日本なら当然日本食が手に入りますが、ここはタイです。
「こういうものが食べたい」「毎日日本食がいい」という方は、食生活で困ることがあるかもしれません。
食事は何でも受け入れられ、たまに美味しいものが食べられれば良いという方なら、タイでの生活も快適に過ごせるでしょう。
人を疑うことができる
人を疑うことは、気持ちの良いことではありませんが、海外に住むなら少しはその気持ちを持っていた方が良いと思います。
あまりにも「いい人すぎる」と、騙されて嫌な思いをすることもあります。
特にタイでは、お金にルーズな面が見受けられます。
「お金を貸してほしい」と言われることもあるでしょう。
中には「親が入院した」「病院に行きたいけどお金がない」と嘘をついてお金を借りようとする人もいます。
そして、タイ人にお金を貸した場合、よほどしっかりした人でない限り、お金は返ってこないと思っておいた方が良いでしょう。
タイ人同士でもお金のトラブルはよく起こります。
「外国人はお金を持っている」という考えが、一般のタイ人の間ではまだ根強いようです。
人を疑う気持ちを持てる人、またはきっぱりと「NO」と言える人が、タイ移住には向いているのではないでしょうか。
タイ移住を成功させるためのポイント
タイでの生活をより快適にするためには、いくつかのポイントがあります。
以下に、移住を成功させるためのヒントをまとめました。
- 言語を学ぶ:タイ語を少しでも学ぶことで、地元の人々とのコミュニケーションが円滑になります。
タイ語の基本的な挨拶や日常会話を覚えるだけでも、生活が楽になります。
- 文化を理解する:タイの文化や習慣を理解することで、地元の人々との関係が深まります。
特に、タイの宗教や伝統行事について学ぶことは重要です。
- ネットワークを築く:現地の友人やコミュニティを作ることで、孤独感を軽減できます。
SNSやイベントを通じて、同じような境遇の人々とつながることが大切です。
- 健康管理:タイの気候や食生活に慣れるために、健康管理をしっかり行いましょう。
特に、食事や水分補給には注意が必要です。
タイの生活費と経済状況
2025年のタイでは、生活費が徐々に上昇しています。
特に、家賃や食費、交通費、光熱費、医療費などが重要な要素として挙げられます。
例えば、バンコクの中心部では、1LDKのアパートの家賃が月に約15,000バーツ(約45,000円)からスタートします。
また、食費は外食を中心に考えると、1日あたり500バーツ(約1,500円)程度が目安です。
このように、タイでの生活は日本に比べて安価な面もありますが、物価の上昇に注意が必要です。
特に、観光地や人気エリアでは、価格が高騰する傾向があります。
まとめ
タイ移住は、魅力的な文化や美しい自然、そして温かい人々との出会いが待っています。
しかし、生活環境や文化の違いに戸惑うことも多いでしょう。
リートンが考えるに、タイに移住するには柔軟な考え方や、少しの冒険心が必要です。
日本と比べず、タイの良さを見つけることができる人は、きっと素晴らしい経験ができるでしょう。
また、食事や人間関係においても、ある程度の妥協や理解が求められます。
私自身、タイでの生活を通じて多くのことを学び、成長することができました。
タイは、訪れるたびに新しい発見がある国です。
ぜひ、あなた自身の目でその魅力を感じてみてください。