バンコク中華街は「ヤワラート」として世界から美食家たちが集まることで有名です。屋台グルメからミシュランガイド掲載のレストランまで、その多様性とクオリティは随一。
初心者は混雑やメニュー選びに戸惑うかもしれませんが、今回の記事では初訪問でも安心して楽しめる厳選7選を紹介。
タイ政府観光庁によると、2023年のヤワラート地区は年間1,500万人以上が訪れるバンコク随一の観光・グルメスポット(タイ政府観光庁・観光統計2023より)。
ここでしか味わえない現地の活気と歴史的雰囲気、そして最新グルメ体験をわかりやすくガイドします。
地元在住者・旅行者のリアルな体験談、アクセス情報も盛り込み、迷わず“本当のバンコク中華街”に出会えるようご案内します。
バンコク中華街(ヤワラート)とは?
Q. バンコク中華街とは?
A. バンコク中華街は、タイ最大の華僑コミュニティが築いた“食と歴史”のミクスチャータウンです。
タイ移民史の中でも、中国系移民の存在感は圧倒的。華やかなネオンと赤提灯に包まれたヤワラート通りは、何十年も前から「現地グルメの聖地」として君臨し続けています。
地元の人も観光客もこぞって押し寄せるこのエリア。私の実感としても、雰囲気・味・値段、すべてが“旅ごころ”に響く唯一無二の場所です。
- 24時間絶えない活気
- ミシュランガイド掲載店舗も点在
- 屋台グルメから老舗まで多層的なラインナップ
こうした点からも、タイ現地の食事情を知るにはまずヤワラートへ!と言われる所以です。
(アクセス:MRTワット・マンコン駅徒歩2分、Yaowarat Rd, Samphanthawong, Bangkok 10100)
必食!バンコク中華街の屋台・レストラン厳選7選
今回紹介する7選は、「失敗しない」「初心者でも迷わない」を大前提。味、雰囲気、コスパで評価しました。
それぞれが持つ個性にぜひ注目してください。では早速見ていきましょう。
ミシュラン獲得!Nai Mong Hoi Thod(ナイモンホイトート)
概要・注目点・メリット・デメリット・注意点
ヤワラート界隈の「絶対王者」とも称されるホイトート(牡蠣のオムレツ)。ミシュラン・ビブグルマン常連のナイモンは、カリカリ食感×とろける旨味で行列必至!
注目理由 | メリット | デメリット | 注意点 |
---|---|---|---|
ミシュラン受賞、地元通も太鼓判 | 外はパリパリ、中はジューシー | ピーク時は30分超待ちも | 早めの時間帯が安心 |
特色はボリューム感だけでなく、その場で焼き立てを味わえるライブ感。私自身、初めて食べた時は「これこそバンコク夜市グルメの醍醐味」と感動しました。
(アクセス:MRTワット・マンコン駅徒歩3分、539 Phlap Phla Chai Rd, Pom Prap Sattru Phai, Bangkok 10100)
T&K Seafood(T&Kシーフード)
要約・注目理由・メリット・デメリット・注意点
「緑の制服のお店」で一躍有名になったT&K。地元の家族連れはもちろん、多国籍な観光客も列をなす老舗人気店です。
- 海鮮グリルの香りが商店街いっぱい拡がる
- 活きの良いエビ・蟹・イカを豪快に調理
- 価格は”中級”で良心的
観光とグルメを一緒に満喫したい方にうってつけのお店で、グループでの利用も最適。夜遅くまで営業していることも人気の秘密です。
デメリットとしては、混雑時の騒がしさと“手掴みスタイル”にやや抵抗感のある人もいるかもしれません。ただ「これぞタイ式海鮮!」という体験をしたいなら外せない存在です。
(アクセス:MRTワット・マンコン駅徒歩8分、49-51 Soi Phadung Dao, Samphanthawong, Bangkok 10100)
Raan Jay Fai(ラーンジェイファイ)
Q. Raan Jay Faiとは?
Q. Raan Jay Faiとは?
A. 世界的にも有名な“星付きストリートフードの女王”の店です。
ミシュラン1つ星を獲得し、店主のジェイファイさんは「ストリートフード界のレジェンド」と称されます。
特にカニオムレツやトムヤムヌードルは予約困難なほどの人気。
デメリットは「席の競争率」と「待ち時間の長さ」ですが、それでもアジア屈指の料理人の味に感激するはず。
(アクセス:MRTフアランポーン駅徒歩10分、327 Maha Chai Rd, Samran Rat, Phra Nakhon, Bangkok 10200)
Yaowarat Toast(ヤワラートトースト)
要約・注目理由・メリット・デメリット・注意点
深夜スイーツといえばここ。バターたっぷりに焼き上げたトーストに、タイ式カスタードやチョコがとろ〜り。行列必至の人気スイーツ屋台です。
- 外側サクサク、中とろける新食感
- どこか懐かしさ漂うシンプルな味
- 甘党さんも大満足のバリエーション
夜市を歩き疲れた時や、食後のデザートとしてもぴったり。手軽に買えるのも嬉しいポイントです。しかし「テーブルなし」「持ち帰り専用」なので、その場で立って食べるのが基本のスタイルです。
(アクセス:MRTワット・マンコン駅徒歩4分、Yaowarat Rd, Samphanthawong, Bangkok 10100)
Sweet Time(スイートタイム)
Q. Sweet Timeとは?
Q. Sweet Timeとはどんなお店?
A. ローカルにも観光客にも大人気の「タイ式ぜんざい」屋台です。
カラフルなもち米や季節のフルーツ、小豆・ココナッツミルク…心も体も癒やされる優しい甘さが楽しめます。女性や子ども連れにもおすすめ。
・氷入りで涼感も得られる
・トッピング量り売り式が楽しい
・値段も1品30バーツ程度でリーズナブル
ただし、人気商品は売り切れが早いので、夜市スタート直後がおすすめです。
(アクセス:MRTワット・マンコン駅徒歩6分、486 Yaowarat Rd, Samphanthawong, Bangkok 10100)
Guay Jub Ouan Pochana(グイジャップ・オアンポーチャナー)
出典:Guay Jub Ouan Pochana(グイジャップ・オアンポーチャナー)
要約・注目理由・メリット・デメリット・注意点
香辛料の効いた白胡椒スープに、クニッと巻いた米麺と豚肉を合わせたタイ式ラーメン“グイジャップ”。ヤワラート通りの大行列店として有名です。
- 地元会社員も行列を作る実力派
- お腹に優しいスープ、朝ごはんにも人気
- 夜遅くまで営業しているので「〆」に最適
スパイス好きな方にはぜひ試してほしい一皿。量は控えめなので、屋台食べ歩きの“第二ラウンド”にもぴったりです。
(アクセス:MRTワット・マンコン駅徒歩3分、408 Yaowarat Rd, Samphanthawong, Bangkok 10100)
Lim Lao Ngow(リムラオンゴウ)
Q. Lim Lao Ngowとはどんな特徴?
Q. Lim Lao Ngowの名物は?
A. 創業100年超、バミー(中華式玉子麺)で老舗の味わいが支持されています。
モチモチ食感の麺に自家製チャーシュー、雲吞、揚げネギ…どこか懐かしい本格中華麺を手軽に楽しめます。
・1杯60バーツ程度で圧倒的なコスパ
・小腹が空いた時にもぴったり
・昼夜問わず味わえる便利さが魅力
難点はピーク時の混雑、混み合う店先で落ち着かない点ですが、そのローカル感こそがヤワラートでの麺体験の醍醐味とも言えるでしょう。
(アクセス:299-301 Song Sawat Road, Samphanthawong, Bangkok, 10100)
バンコク中華街グルメを120%楽しむコツとは?
おすすめHowToマックアップ
・夕方16:00以降が最も賑わいます。混雑を避けたいなら開店直後がおすすめです。
・ローカルの“屋台グルメマップ”アプリを活用すると迷いにくいです。
・現金払いのみが多いので、事前の両替が必須。
・値段や注文方法がわからない場合は、勇気を出してスタッフに英語で質問してみてください。
項目 | ポイント |
---|---|
時間帯別の混雑度 | 18:00〜21:00は特に混雑 |
支払い方法 | 現金推奨、QRコード決済は一部のみ |
言語 | 英語併記が少ないので、指差し注文推奨 |
体験を最大限に楽しむには、現地の“失敗”や“予想外”も含めて楽しむ心構えが大切です。今までの旅を振り返っても、ヤワラートの食い倒れ体験は想像以上の大切な思い出となりました。
まとめ
バンコク中華街・ヤワラートは、味・歴史・雰囲気のすべてが濃厚なエリアです。今回紹介したスポットはどれも「一度は訪れてほしい名店&屋台」ばかり。食の多様性と現地流の“楽しむ力”を存分に体験できます。
私の体験からも、ヤワラートは単なるグルメスポットにとどまりません。混雑や小さなトラブルすら旅のエッセンスであり、偶然の発見や現地の人々とのふれあいが何よりも印象に残ります。
今後、さらに世界的観光地として進化するヤワラートですが、屋台文化や地元ならではの温かさは変わらず残っています。皆さんもぜひ現地で、地元の空気ごと“おいしい発見”を満喫してください。
FAQ
A. 多くの屋台は現金払いのみなので、小額紙幣の準備必須。混雑時は列に並ぶ覚悟で計画を!
A. 一部の店であり。注文時に「ジェー(เจ)」と伝えるのがポイントです(ベジタリアン=เจ料理)。
A. 主要な通りはかなり賑やか。深夜0時以降は人通りが減るエリアもあるので、防犯意識は大切です。
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