[windows10]WOL とTeamviewerでPCを自動起動してリモート操作

こんにちは。早速ですが、皆さんWake on Lanという技術をご存知でしょうか。Wake on Lanというのは、リモート（例えばインターネット上など）からマジックパケットという特殊な信号をシャットダウン中のＰＣに送り、ＰＣを起動させる技術です。

例えば、仮に停電などが起こった場合、無停電電源装置（UPS）などに接続をしていないデスクトップＰＣは、停電後にpower offしてしまいます。そういったときにWake on Lanを使うことにより、遠隔地からＰＣを起動させることができます。

本日は、Wake on LanとTeamviewerというリモート操作を可能にするアプリケーションを使用して、リモートからＰＣを起動させて、その後に起動したＰＣへリモート操作をするための方法をご紹介します。これができると外出先から自分の家のＰＣを起動してリモート操作できるので非常に便利ですね！こちらは、windows 10環境を対象にしております。

Wake on Lan とTeamviewerで自動起動してリモート操作をする方法

前提条件

?ホストＰＣ（リモートから操作されるＰＣ）　OSはwindows 10

・Wake on Lan、もしくはWake on WlanができるＰＣであること

・有線LANのNIC、もしくは無線のデバイスがWake on Lan、もしくはWake on Wlanに対応していること

・Teamviewerがインストールされていること

・インターネットに接続されていること

?リモートＰＣ（リモートから操作をするPC）

・Teamviewerがインストールされていること

・インターネットに接続されていること

Wake on Lan の確認と設定方法

Wake on Lanの確認と設定をするにはBiosという画面に入る必要があります。Biosの画面に入るには起動時に、決められたボタンを押す（一般的にはファンクションキー）必要があります。まずは、現在使用しているＰＣの型番を確認し、biosの入り方をネットなどでかくにんしましょう。ちなみに私が使用しているＰＣはDellで、F2を起動時に押すとBiosに入れます。

Bios画面の参考例

Biosに入りましたら、下記の設定を変更します。尚、もしBiosに下記の設定項目がない場合は、残念ながらお持ちのＰＣはwake on lanの機能がないと思って下さい。。

・Wake On LAN、Remote Wakeup などを [Enable]に変更

もし、下記の項目もBiosにある場合は、設定を変更します。

・?Deep Sleep Control を [Enable]に変更

以上でBios側での設定は終了です。次にWindows 10側の設定を変更します。

Windows 10側の設定

・wake on lan の有効化

デスクトップ画面右下の[windows]アイコンを右クリック　→　デバイスマネージャー ?→ ?ネットワークアダプターを右クリック → 有線LANのデバイスを選択、右クリックし[オプション]をクリック　→[Wake on Magic Packet]が[Disabled]になっている場合は、[Enabled]に変更する

さらに[電源の管理]のタブを開き、下記画像の文面の真ん中の”このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする”にチェックを入れる。　※下記の画像は英語表記です。

・高速スタートアップ の無効化

高速スタートアップ が有効になっているとWake on Lanが使用できないとこがあるので設定を無効にします。

デスクトップ画面右下の[windows]アイコンを右クリック　→コントロール パネルを開く（[ファイル名を指定して実行]の箇所に”control panel”と入力すると開けます）　→　電源オプション　→　電源ボタンの動作を選択する　→　[高速スタートアップを有効にする]のチェックを外す

設定は以上になります。Wake on Lanが有効になっている状態ですと、自分のＰＣの場合は、ＰＣの電源がOFFの状態でもNIC（LANポート）は常にリンクアップするようになりました。

Wake on Lan が動作するかの確認

Wake on Lan が動作するかの確認方法は実際にマジックパケットを送信できるフリーのアプリケーションを使用し、遠隔で操作をするＰＣからマジックパケットを送り、起動するかを確認します。まずはインタネット越しからではなく、ローカル環境にあるＰＣから送信を行うようにしましょう。

自分が使用したフリーのアプリケーション

• Wake on LAN for Windows

上記の詳しい操作方法はそんなに難しくないので省略しますが、流れとしては、まず起動させたいＰＣのIPアドレスなどのネットワーク情報をあらかじめ控えておき、上記のアプリケーションでそのIPを指定してマジックパケット送り、ＰＣを遠隔起動させます。尚、遠隔起動が成功した際はちょっとうれしかったですｗ

Teamviewerでリモート操作をする

Teamviewerはリモート操作を可能にするアプリケーションで非常に有名なソフトです。尚、個人利用が目的で使用制限内であれば無料です。TeamViewerの機能 を使用して Wake-on-LAN 経由でオフィスコンピュータの電源を入れることができます。その後、遠隔のＰＣにログインしてリモート操作をすることが可能です。

尚、実際に設定をする内容はTeamViewer社が提供をしているマニュアルがあるので下記を参照して下さい w

TeamViewer 9マニュアル ? Wake-on-LAN

私は、上記通りに設定をして、ＰＣの電源OFF状態→ＰＣの電源ON→リモート操作に成功しました！

※TeamViewerの使用に関しては、セキュリティー面を十分に考慮して設定などをされることをおススメします。また、Teamviewerの危険性に関しては下記のサイトが参考になりますので確認をしてみて下さい。

TeamViewerに気をつけましょう

以上がwindows 10でWake on Lan とTeamviewerで自動起動してリモート操作をする方法になります！こちらができるとやはりかなり便利になり、仕事の幅なども広がると思いますので賢く利用されることをおススメします。