皆さん、こんにちは!
日本の食卓に欠かせない「ソウルフード」であり、時には「スローフード」、時には手軽な「ファストフード」にもなるおにぎり。
私たち日本人にとっては、コンビニや朝食の定番として、もはや空気のような存在ですよね。
でも最近、このおにぎりが、世界中でじわじわと、でも着実に人気を集めているのをご存知ですか?
以前は、海外の人が日本食と聞いて思い浮かべるのは、お寿司やラーメン、天ぷらといった料理がほとんどでした。
でも今、その状況が変わりつつあります。
「Onigiri」という言葉は、世界中の食通の間で、ヘルシーで手軽な日本の味として、徐々に浸透し始めているんです。
今回は、そんな海外で人気のおにぎり専門店や、おにぎりを取り扱っている話題のお店を、2025年最新版としてご紹介したいと思います。
海外で人気のおにぎり専門店5選
1. ONIGILLY(アメリカ)
2008年に日本人である兼松さんによって創業された「ONIGILLY」は、サンフランシスコ市内に複数店舗を構える大人気のおにぎり屋さんです。
ただおにぎりを売るだけでなく、「おにぎり」と「健康」をうまく結びつけたブランディングで、健康志向の強いアメリカ人の心をしっかりと掴みました。
カリフォルニア産の新鮮な米や、オーガニックな食材を使うなど、こだわりの詰まったおにぎりは、まさに「ヘルシーファストフード」の代名詞。
おにぎりの他、ヘルシーなサラダやお味噌汁も提供していて、忙しいけれど健康に気をつけたいアメリカのビジネスパーソンには、なくてはならない存在になっています。
URL:https://www.onigilly.com/
住所(例:1号店):3066 16th St, San Francisco, CA 94103, USA
アクセス:サンフランシスコ市内各店舗は公式サイトでご確認ください。
2. SAMURICE(シンガポール)
「アジアから世界へ、世界一のおにぎり屋になる」という壮大なコンセプトを掲げる「SAMURICE(サムライス)」は、シンガポールで絶大な人気を誇る日本米おにぎり専門店です。
2014年に第1号店をオープンさせて以来、その成長スピードは目覚ましく、2025年現在、シンガポール国内に10店舗以上を展開しています。
日本から厳選したお米や海苔、塩を使用するなど、とことん品質にこだわっているのが人気の秘密。
定番の具材だけでなく、スパイシーなサーモンやアボカドなど、現地の人の好みに合わせたオリジナルメニューも豊富で、幅広い層から支持されています。
住所(例:サムライス・ラッフルズプレイス店):16 Collyer Quay, B1-03, Singapore 049320
アクセス:MRTラッフルズプレイス駅直結
3. Mami’s Onigiri(ドイツ)
ドイツのデュッセルドルフにある「Mami’s Onigiri」は、地元の人から熱烈な支持を受けている人気店です。
オーナーの日本人女性が、愛情を込めて手作りするおにぎりは、まさに「おふくろの味」。
サーモンやツナマヨといった定番の具材はもちろん、ドイツ人の好みに合わせたオリジナルの具材も豊富に用意されています。
手作りの温かさが感じられるおにぎりは、健康志向の強いドイツ人の心にも響いたのでしょう。
おにぎりの他、お味噌汁や日本茶も提供していて、日本食の魅力を広める役割も担っています。
住所:Klosterstraße 129, 40211 Düsseldorf, Germany
アクセス:デュッセルドルフ中央駅から徒歩約10分。
4. WASABI(イギリス)
ロンドンを中心に40店舗以上を展開する日本食レストラン「WASABI」。
メインは「SushiとBento」ですが、レジ横にずらりと並んだおにぎりも大人気です。
実は、韓国人のドン・ヒュン・キムさんが2003年に創業したお店なんです。
自国の料理ではない日本食を、イギリスの文化に合わせてローカライズし、大成功を収めたセンスには脱帽です!
おしゃれで洗練されたパッケージデザインや店内は、イギリス人のハートをがっちり掴みました。
私もロンドンに行った際に利用しましたが、空港や駅構内にもあって、本当に便利でした。
5. Omusubi Gonbei(フランス)
日本でもお馴染みの「おむすび権米衛」は、なんとフランス・パリにも進出しています。
現地でもその人気は高く、お昼時には行列ができるほど。
日本の伝統的なおにぎりの味を、そのままパリに持っていったスタイルが、食通のパリジャンたちに受け入れられています。
厳選した日本米を使い、注文を受けてから一つ一つ握るスタイルは、まるで日本のコンビニのおにぎりのよう。
海外で日本の味が恋しくなった時に、こんなお店があると本当に嬉しいですよね。
URL:https://www.omusubi-gonbei.com/shoplist/europe/paris.html
住所:27 rue des Petits Champs, 75001 Paris, France
【コラム】なぜ今、おにぎりが世界で愛されるのか?
おにぎりが世界中でブームになっている背景には、いくつかの理由があると感じています。
その魅力を深掘りしてみましょう。
1. 「ヘルシー」で「グルテンフリー」という魅力
世界的に健康志向が高まる中、おにぎりは「ヘルシー」な食べ物として注目されています。
欧米の主食であるパンやパスタと違い、米を主食としているため、グルテンアレルギーを持つ人や、グルテンフリーの食生活を実践している人にとって、安心して食べられる貴重な選択肢なんです。
野菜や魚、梅干しといった体に優しい具材が使われていることも、人気の理由の一つです。
ニューヨークやパリの街中で、ヘルシーなサラダと一緒におにぎりをランチにする姿は、もはや珍しくありません。
2. ソーシャルメディアが生んだ「Onigiri ASMR」
TikTokやInstagramで、「Onigiri ASMR」や「#onigiri」のハッシュタグが大きな話題になっているのをご存知ですか?
サクサクの海苔を噛む音、美味しそうな具材を握る音、そしてその可愛らしい見た目は、世界中の人々を魅了しています。
動画を通して、おにぎりの魅力や握り方が世界中に広まり、家庭で手作りする外国人も増えているんですよ。
見た目も可愛く、写真映えするおにぎりは、まさに今の時代にぴったりな「SNSフード」なのかもしれません。
3. 独自の進化を遂げる「ご当地おにぎり」
海外のおにぎり専門店では、その国ならではのユニークな具材が使われた「ご当地おにぎり」が人気を集めています。
例えば、
- 台湾:辛い麻婆豆腐や、台湾ソーセージなど、現地の人気食材を具材にしたおにぎり。
- タイ:カニカマや、タイ風エビサラダなど、タイ人が好きな具材を使ったおにぎり。
- アメリカ:ツナマヨにチリソースを混ぜたり、アボカドやクリームチーズを具材にしたもの。
このように、その土地の味と日本の伝統が融合して、新しい魅力が生まれているんです。
おにぎりが、世界中で独自の進化を遂げている様子は、見ていてとてもワクワクします。
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まとめ
今回は、日本のソウルフードであるおにぎりが、どのように世界で愛されているかをご紹介しました。
私が海外に住んでみて実感するのは、おにぎりはただの食べ物ではなく、日本の文化や温かさを伝える「小さな大使」のような存在だということです。
おにぎりを食べる外国人の姿を見るたびに、なんだか嬉しくなって、誇らしい気持ちになります。
日本を離れても、この「おにぎり」という存在が、世界中の人々の心と胃袋を温かく満たしていることを知って、私は本当に感動しました。
これから先も、おにぎりがどんな風に世界中で広がっていくのか、ますます楽しみでなりません。
もし海外で見かけたら、ぜひ立ち寄って、その国の味が詰まったおにぎりを試してみてくださいね!