タイで働き始めると、日本と違った点がとてもよくわかります。
それには良いことも悪いこともあり、タイで働き始めたころには戸惑うこともしばしば。
これからタイで仕事をしようと考えている人は必見!
タイの職場環境や就業ルールを前もって知って、心構えをしておくとスムーズに馴染めるかもしれませんよ。
タイで働いて気づいた!タイの職場環境や就業ルールで日本と違う点
決められた仕事しかしない
タイで仕事をしている日本人が口をそろえて言うこと、それは「タイ人は決められた仕事しかしない」です。
もうこれは、本当に本当。
たとえば、「購買」の事務員がいたとします。
その事務員は購買に関係しない仕事は、自分がいくら暇でも手伝ったりしません。
ひどくなると購買に関係する仕事でも、「職務記述書に書いてない」などという始末。
私の仕事はこれだけ!という境界線がきっちりと引かれています。
日本が特別、他の国では当たり前なのかもしれませんが、タイはちょっといきすぎという感じがしなくもない…
もちろん他の仕事も進んでやる人もいますが、そういう人は出世するのではないでしょうか。
それでもやはり「決められた仕事しかしない」という考えは理解できるらしく、部下に仕事を頼むときは配慮していますね。
そんな考えを持つタイ人のなかで働くとはいえ、日本人ではこれは通用しません。
「その仕事は私の仕事ではありません!」なんて言えたら、どんなに楽なことでしょう…
すぐ辞める
日本では仕事を辞めるとき、前もって上司に伝え、引継ぎなどをしてから辞めますよね。
タイ人は仕事に対する責任感も皆無、辞めたくなったらすぐ辞めます。
午前はいたのに午後になったら姿を見ないと思ったら、「辞める」とLINEが送られてきた…なんて信じられますか?
私の会社でも多くの人が辞めていきましたが、前もって言ってくれたのはたった3人。
他の何十人は、次の日から来ないといったレベルです。
タイ人は子供のころから親に怒られることもなく育ってきたから、怒られることに慣れていないと言います。
仕事のミスを怒ったりすると、次の日から来ないなんていうこともあるので注意してくださいね。
従業員は守られている
タイにいてすごく感じるのが、働く人が守られているということです。
有給の権利はしっかりしているし、給料を下げてはいけない、カットしてはいけないなどの制限もキッチリ。
残業はもちろんですが、その他の手当についてもはっきりと主張してきます。
もしかしたら、国民の性格なども関係しているのかもしれませんね。
びっくりしたのは、遅刻をカットしてはいけないとうこと。
程度にもよるし会社の方針にもよりますが、労働局で聞いた話なので法律的にはそうなのでしょう。
遅刻を罰しないなんて、おかしくありませんか?
守られているとも甘やかされているとも言えるようなタイのルール。
日本人はタイ人の上に立つことが多いので、上手くコントロールすることが大事です。
さいごに…
タイ人と仕事をするとイライラすることも多いし、タイのことが嫌いになることもあります。
ですが職場の雰囲気としては、タイのほうがいいかも。
日本では人間関係などで何かとギスギスしがちですが、タイではそういった嫌な空気をあまり感じません。
みんな仲良く、陰口などなしに気持ちよく働いています。
(性格の合わない人がいたら、すぐ辞めるというのも理由のひとつですが)
あまり働かないタイ人従業員と上手に付き合いさえすれば、とてもよい職場環境と言えそうです。
あまりタイ風に染まりすぎず、リラックスして働くのがポイントかもしれませんね。