いまやどこの国でも欠かせないインフラの一つなっているインターネット回線ですが、タイでももちろんインターネット回線は普及しており複数のインターネットプロバイダーが様々なプランを出しています。
先日、私が働いている会社で新しいインターネット回線を選定することになり、バンコクで利用できるほとんどのプロバイダーの回線調査をしました。実際にインターネットの回線調査をしてわかったことは、タイのネット回線選定は非常に面倒であり、場合によっては高額な初回費用を取られることが判明しました!
今回は、タイの主要なインターネットプロバイダー、料金プラン、ビジネス用とホーム用の違い、おススメをする申し込み方法、注意点などを紹介したいと思います!また、住んでいる場所の関係でネット回線の引き込みができない人の為の、おススメの方法も紹介したいと思いますので是非参考にしてみて下さい!!
[2017年度]タイのインターネット回線、プロバイダー、料金プランを紹介!
TRUE
http://truemoveh.truecorp.co.th/international_service/visit_thailand/en
トゥルー・コーポレーション(英語:?True Corporation略称TRUE)は、タイの通信事業者である。
CPグループ系の企業で、固定回線、携帯電話などの事業を行い、同国の通信業界の大手企業である。
(wikipediaより引用)
上記であるように、Trueは携帯電話用(4Gなど)の回線とインターネット回線を提供している会社で、ブランド知名度は非常に高いです。私のリサーチ結果では、携帯電話用の回線ではAISという会社が一番人気で、インターネット回線ではTrueが一番人気のようです。
現在、Trueがメインのインターネット回線で提供しているプランは全て光回線のプランになります。現在3つのプランカテゴリーに分けられているようで全てのプランを紹介します。
SME Package Size S(ホーム向けのプラン)
・30/10 Mbps 699バーツ
・50/20 Mbps 799バーツ
・100/30 Mbps 1,099バーツ
・200/50 Mbps 1,399バーツ
・300/70 Mbps 1,999バーツ
※固定電話番号が1つ無料で付与
SME Package Size M(ビジネス向けのプラン)
・20/5 Mbps 1,299バーツ
・30/5 Mbps 1,899バーツ
・50/10 Mbps 3,799バーツ
・100/30 Mbps 5,999バーツ
※固定電話番号が1つ無料で付与
※固定IPアドレスが1つ無料で付与
※WIFIの電波を増強するブースターが1つ無料で付与
SME Package Size L(ビジネス向けのプラン)
・20/7 Mbps 2,900バーツ
・30/10 Mbps ? 3,400バーツ
・50/20 Mbps ? 5,400バーツ
・100/50 Mbps 9,000バーツ
※固定電話番号が1つ無料で付与
※固定IPアドレスが1つ無料で付与
※WIFIの電波を増強するブースターが1つ無料で付与
※富士ゼロックスのレーザープリンターが1つ無料で付与
※上記のプランは2017年9月現在の情報です。
詳細URL : ?http://truebusiness.truecorp.co.th/tr-internet.html
TOT
http://www.tot.co.th/index/
TOTはタイ政府系のプロバイダーで、インターネット回線や固定電話回線を提供しています。現在、TOT Fiber 2Uという光回線をメインで提供しています。
TOT Fiber 2U Extreme fiber?
・30/15 Mbps 590バーツ
・50/20 Mbps ? ? 700バーツ
・150/30 Mbps 990バーツ
・200/80 Mbps 1,200バーツ
※上記のプランは2017年9月現在の情報です。
私の勤務先では、以前のオフィスでTOTの光回線を利用していたのですが、たまにネットが10分以上繋がらなくなったりしたことが何度かありました。。TOTはタイ政府系のプロバイダーなので、サービスレベルはあまり高くないのかもしれません。ただし、ネット回線の状態は設置をする場所や建物にも寄ってきますので、一度検討されてみてもよろしいかと思います!
3BB
3BBはインターネット回線をメインで提供している会社で、近年着実にシェアを伸ばしているプロバイダーです。Jetroの2015年度の調査によれば、True, 3BB, TOTがタイのインターネット回線のベスト3のようです。
3BBは低価格のネット回線が人気でシェアを伸ばしているようです。テスコロータスやBig-Cなどのショッピングモールにショップがあることが多く、ショップでは自分の住んでいる場所で3BBのネット回線の利用が可能かすぐに確認をしてもらえます。現在、光回線と、VDSL(光回線&LANの引き込み)のプランがあります。
光回線(Fiber optic)プラン
・100/30 ? ?Mbps 700 Bath
・150/50 ? ?Mbps 900 Bath
・200/100 Mbps 1,200 Bath
VDSL(光回線&LANの引き込み)プラン
・30/10 ? ?Mbps 590 Bath
※上記のプランは2017年9月現在の情報です。
3BBはホーム用のインターネットのみを提供しているようで、会社用のインターネットでは利用できない可能性があります。利用できるかどうかは、ショップの店員か、会社が入っているビルのIT担当者に確認されることをおすすめします。
CAT
http://ww2.cattelecom.com
CATはTOTと同じくタイ政府系のプロバイダーで、電話回線やインターネット回線を提供しています。依然は非常に大きいシェアを持っていたCATですが、タイの通信事業自由化以降、どんどん下火になってきているようです。現在 、C internetという光回線のプランをメインで提供しております。
Home IP(Private)
・20/10 ? ?Mbps 590 Bath
・30/10 ? ?Mbps 690 Bath
・50/20 ? ?Mbps 790 ?Bath
・100/20 ? Mbps 990 ?Bath
Business IP(Public)
・30/10 ? ?Mbps 1,190 Bath
・50/20 ? ?Mbps 2,490 Bath
・100/45 ? Mbps 5,490 ?Bath
※上記のプランは2017年9月現在の情報です。
ビジネスプランを選んだ場合は、Office365や、Eメールアドレス、IP電話サービスなどが無料で利用できるようです。
http://ww2.cattelecom.com/cat/siteContent/2362/303/C+smart+business
AIS
http://www.ais.co.th/fibre/
アドバンスト・インフォ・サービス公開株式会社(英語:?Advanced Info Service Public Company Limited、略称AIS)は、タイの移動通信事業会社である。
タイ首相、タクシン・チナワットのシン・コーポレーション・グループの子会社。1986年4月24日[1](タイ仏歴2529年)、タイ電話公社から携帯電話の事業権を取得し、携帯電話を事業に参入した。その後、タイでの電話の普及とともに大会社に成長。タイ国内最大のシェアを誇る。
(wikipediaより引用)
AISは携帯電話のシェアではタイでトップの会社です。私もAISのSIMを使っていますw
近年、AISでもインターネット回線の提供を始めたようで、今後、インターネット回線でもシェアが拡大していくことが予想されます。AISではホーム用とビジネス用の光回線のプランを提供しております。また、インターネットの回線と動画配信などのサービスをセットで提供しています。
HomePLUS Package(ホーム用)
・30/10 ? ?Mbps 690 Bath
・50/10 ? ?Mbps 877 Bath
・75/10 ? ?Mbps 988 ?Bath
・100/10 ? Mbps 1099 ?Bath
http://www.ais.co.th/fibre/en/package_homeplus.html
PowerSMEs Package(ビジネス用)
・30/10 ? ?Mbps 590 Bath
・50/10 ? ?Mbps 750 Bath
・75/10 ? ?Mbps 890 ?Bath
・100/10 ? Mbps 990 ?Bath
http://www.ais.co.th/fibre/en/package_sme.html
PowerBiz packages(ビジネス用)
・20/7 ? ?Mbps 3,400 Bath
・30/10 ? ?Mbps ? 5,400 Bath
・50/20 ? ?Mbps ? 9,000 ?Bath
・150/40 ? ?Mbps 15,000 ?Bath
※固定IPアドレスが1つ無料で付与
http://www.ais.co.th/fibre/en/package_biz.html
PowerPRO Package(ビジネス用)
・75/30 ? ?Mbps 1,190 Bath
・100/100 ?Mbps 1,990 Bath
・1000/200 Mbps 19,999 ?Bath
http://www.ais.co.th/fibre/en/package_pro.html
※上記のプランは2017年9月現在の情報です。
※ビジネスプランは個人利用の方は申し込みができないようです。
以上が、各インターネットプロバイダーと提供しているインターネット回線の紹介となります。私の個人的なおススメのインターネットプロバイダーとしては、True、AIS、3BBです!尚、Trueに関しては日本語でのカスタマーサポートの窓口があるのでなにかと便利です。(※但し、この窓口はホーム用のサービスのみサポート対象のようです。。)
次は、タイでインターネット回線を申し込む際のおススメの方法と注意点などをご紹介します!
タイでインターネット回線を申し込む際のおススメする方法と注意点
インターネット回線を申し込む方法
タイでインターネット回線を申し込む場合、下記の3つの方法があります。
?インターネットプロバイダーのホームページから申し込む(フォームに入力)
?インターネットプロバイダーのホームページに記載の問い合わせ窓口(電話を掛ける)から申し込む
?インターネットプロバイダーのショップに行き店頭で申し込む
私はインターネットの選定の際、上記の全ての方法を試しましたが、おススメをする方法は?になります!?をおススメする理由としては、?と?ですとインターネット回線が利用できるかの確認で非常に時間がかかる、もしくは申し込んでもぜんぜん連絡が来ないなどのことが発生する為です。。
まず、自分は?の方法で各インターネットプロバイダーに申し込み&問い合わせを英語で行いましたが、その後ほとんどのプロバイダーから返信が返ってきませんでした。。なので、ネット経由での申し込みは時間の無駄と考えたほうがいいでしょう。
また、?の方法で確認をした際は、対応したスタッフから「利用したい建物で希望の回線が利用できるか違う担当者が確認する必要があるから確認までに1週間程度かかる。確認ができたら電話する」と言われました。その後、ずっと連絡を待ってましたが結局、プロバイダーから連絡は来ませんでした。。この方法も時間の無駄と考えてたほうがよさそうです。
?の方法ですと、ショップのスタッフがその場で希望の回線が利用できるかすぐに確認をしてくれます。また、利用できるとわかったらその場で申し込みもできるので非常に便利です。今回紹介をしたプロバイダーですと、バンコクに多数のショップがあると思いますので、利用する場所から一番近いショップに行き確認をとってみて下さい。
尚、申し込み時に必要な書類ですが、ホーム用と会社用では違いがあります。ホーム用については、外国人が申し込む場合で紹介します。
ホーム用(個人利用など)
・パスポートの提示
・タイ人の保証人とそのタイ人のIDカードの提示
ほとんどのプロバイダーで上記のみで可能かと思いますが、各プロバイダーで若干の違いなどがあるので事前にどの書類が必要か確認されることをお勧めします。
会社用(ビジネスプランなど)
・会社の登記簿コピー
・会社代表者の署名、もしくはタイ人のスタッフの署名、タイ人のIDカードの提示など
インターネット回線を選定&申し込む際の注意点
?希望の回線が利用できないといわれることが多い
ショップスタッフに希望の回線が利用できるかの確認を取った際、住んでいるビルやコンドミニアムでは利用できないと言われたり、スピードが遅いプランでないと申し込めないと言われることは多々あります。そういったことを防ぎたい場合は、自分が住んでいるコンドやビルの担当者にどこの会社のネット回線なら利用できるか事前に確認を取ることおススメします。
?プロバイダーが宣伝しているネットスピードと実際に利用した際の実測値にだいぶ開きがある
今回ご紹介をしたインターネット回線は全てベストエフォート型のネット回線で、ベストエフォート型ですと、実際にネットを使用した際のスピードは、インターネットプロバイダーが宣伝しているネットスピードからだいぶ落ちます。こちらについては、日本で提供されているインターネット回線でも同じことがいえますが、タイではその実測値が日本よりさらに悪くなることが多いようです。
簡単にいうと、思っていた回線スピードが全然でないということになりますw
自分が実際に体験をした結果では、50 Mbpsの光ファイバーを申し込んで使用していた際、ネットスピードの実測値は平均約4~6 Mbps程度でした。目安として1/10が実測値となる可能性があると事前に考えていたほうがいいかもしれません。(※あくまで参考の情報となります。)
?オフィスビルにネット回線を導入する場合、ビルに回線導入費用の支払いを要求されることがある
新会社設立などでオフィスビルを借り、新規でネット回線を導入する場合、半数以上のオフィスビルで回線導入費用というのを払う必要が出てくると思います。私が今回ネット回線の調査をしてわかったこととしては、都心の一等地にあるオフィスビルですとこの回線導入費用が非常に高額です。
あるオフィスビルでは、光ファイバーの回線を導入するのに、ビル側に合計で150,000 Bathの導入費用を払う必要があると言われました!この金額は、仮に月額 1,000 Bath程の回線プランでも初回にこの値段が掛かるようです。尚、古いオフィスビルや、都心から離れたビルでは、この導入費用は20,000 Bath程度であったり、無料であったりするので、事前にビルの担当者に費用の確認をされることをお勧めします。
正直、この導入費用はビル側がボッタクっている感がありますが、この費用はビルとの契約書の中にも記載されている為、テナントを借りる側としてはどうすることもできません。。オフィスビルにネット回線を導入されることをお考えの方は、そういった初期費用がかかる可能性があると事前に把握をしておいたほうが無難です。
以上がインターネット回線を選定&申し込む際の注意点となります。
最後にネット回線を導入したいけど、住んでいるところの諸事情で、ネット回線の引き込みができない人の為におススメの方法を紹介したいと思います!
ネット回線の引き込みができない人がタイでインターネットをする為のおススメ方法
タイで住んでいる方でインターネット回線を申し込みたいけど、下記の理由で未だに申し込めていない方は以外に多いかもしれません。
・インターネットプロバイダーのショップスタッフに回線が利用できないと言われた
・コンドミニアムのオーナーに新しい回線の利用を断られた
・オフィスビルの担当者に新しい回線の利用を断られた
・上記の確認をしたいが確認を取るのが面倒
上記の理由でネット回線の引き込みが難しい場合、タイでインターネットを使用する為に私がおススメをする方法は2つあります。
インターネットプロバイダーが提供しているpocket wifiプラン(端末付き)を使用するか、データ用のSIMをpocket wifi端末に刺して利用する。
携帯電話の回線(4G/3Gなど)を提供しているAIS、TRUE、DTACなどでは、専用のpocket wifi端末を提供していたり、データ通信用のプランを用意しています。自分の部屋に上記のプロバイダーの電波が飛んでいれば利用が可能ですので、手軽に申し込みが可能です。申し込みは各プロバイダーのショップですぐに行えます。参考としてTrueとDtacが提供しているデータプランの一例をご紹介します。
True 4G Super Net
・599 Bath ? ? 10GB
・699 Bath ? ? 14GB
・899 Bath ? ? 20GB
・1,099 Bath ? 27GB
Dtac super non-stop
・499 Bath ? ? 10GB
・699 Bath ? ? 20GB
・1099 Bath ? ? 40GB
・1,299 Bath ? 50GB
・1,499 Bath ? 60GB
・1,999 Bath ? 80GB
※料金プランに応じた無料通話つき
尚、データ制限のない使い放題プランが利用できるプロバイダーもありますが、その場合は最大通信速度が1 Mbps、4 Mbps、6 Mbpsなど、低速なことが多いです。但し、4 Mbps、6 Mbpsでもyoutubeを普通に見ることはできますし、普通のネットサーフィンなら問題なく使用できます。(※但し時間帯によっては、youtubeは固まるかもしれません。。)
自分のスマートフィンからテザリングをしてインターネットを利用する
現在、タイで売られているスマートフォンでは、ほとんどの機器でデザリング機能があります。テザリングとはスマートフォンが受信している4G、もしくは3Gの電波を他の機器(例えばPCやタブレット端末)に提供し、PCなどでもその電波からインターネットができるようにする機能です。デザリング機能は全て無料で使えますので非常に便利です!先ほどに紹介をしたデータプランでもテザリングを介して利用できると思いますので是非活用してみて下さい!
私が個人で使用しているネット環境は、テザリングでPCからインターネットをしており、問題なく利用ができています!尚、テザリングにてインターネットを検討している方で事前に確認をしておいたほうがいいことが1点あります。それは利用しているスマートフォンが4Gに対応しているかどうかです。仮に3Gしか対応していないスマートフォンの場合、回線が3Gしか使えない為、スピードが低速になる可能性がある為です。
以上がタイのインターネット回線に関する情報となります!今回ご紹介したことが事前にわかっていれば、ネット回線の選定の際がだいぶ楽になるかと思いますので是非参考にしてみて下さい!
次回はインターネット回線ではなく、スマホの料金プランを詳しく紹介しようと思いますのでまたご覧下さい!!